カテゴリー「スケリッグ・マイケル」の記事

スケリッグ・マイケル #10 アイルランド

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遠くにもう一つのスケリッグ島が見えてきました。島の東側の船着場へと戻ります。

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修道院は雲の中、今まで本当にあそこにいたのか不思議な気持ちでスケリッグ・マイケル島を後にしました。

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Small Skellig, Kerry, Ireland

もう一つのスケリッグ島を過ぎると、やっと現実の世界に戻ってきた感じがしてきました。今回の旅の感想は、その時の天気によってかなり個人差があると思います。お天気のいい日の船旅は気持ちがいいですし、山登りもピクニックに感じることでしょう。島のツアーも天気のいい日でなければ船を出さないし、天気がよくても波が高いとャンセルになってしまいます。今回はギリギリセーフでツアー決行の感がありましたが、家族や身分を捨ててこの島でストイックに修行をされた僧侶の方々の気持ちに少しでも触れることが出来たような気がします。

スケリッグ・マイケル #9 アイルランド

修道院まで618段の石段、雨と風にあおられながら延々と下ります。

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Skellig Michael, kerry, Ireland

1400年前の僧侶の足跡を辿りながら歩きつつも、2時間の滞在時間が迫り、崖から落ちないように気をつけながら帰りを急ぎます。

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島の斜面ではそこかしこにパフィン(ニシツノメドリ)が、泥だらけになりながら巣作りに励んでいました。ニューファンドランドやアイスランドでは断崖の下に巣があったので、こんな目の前でパフィンの棲み家を見たのは初めてでした。それだけこの島の傾斜がきついということかもしれません。

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頂上から辿ってきた道を振り返るも、濃い霧ですっかり覆われ、修道院がどの辺りで、どこを通ってきのかもさっぱりわからなくなっていました。今夜はヴァイキングに襲われることもなく静かにお祈りができる最良の日、よそ者の私達は外界へと追いやられた感じでした。

スケリッグ・マイケル #8 アイルランド

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海、空、太陽、月、星、そして島を渡る風を身近に感じることができる究極の場所。

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万物に霊的な存在を見出していた古代ケルト人が信仰していた多神教の"ドルイド教"と一神教のキリスト教が交わった異界ともいえる島。

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恐ろしいヴァイキング襲来の歴史を乗り越え、ノルウェーおよびアイスランドのキリスト教化に影響を与えた出来事がありました。一説によれば、993年に後のノルウェー王、オーラヴ・トリグヴァソン(オーラブ1世)がキリスト教へ改宗した時に、この島で洗礼を受けたと言われています。

スケリッグ・マイケル #7 アイルランド

10世紀から11世紀頃に建てられた"聖マイケル教会"。カトリック教会の三大天使の一人、聖マイケルがこの山の頂上に舞い降りたという伝説があります。

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St.Michael's Church, Skellig Michael, Ireland

教会は修道院手前の海側に面していて、今は東向きのロマネスク朝の窓と入口の壁が一部残されているのみ。元々は石を積み上げて造られていましたが、崩壊がひどく2012年に修復されたので、他の石室とは少し違った趣になっていました。

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右手に剣を掲げ悪魔(サタン)を退治する聖マイケルを、守護聖人として山頂や建物の頂上に奉る風習がヨーロッパ各地であったそうです。フランスの"モン・サン=ミシェル"(Mont Saint-Michel)、イギリス南部コーンウォール州の"セント・マイケルズ・マウント"(St Michael's Mount)も同じ"聖マイケルの山"です。さらに不思議なことに、この3つの山(島)は直線で繋がる"レイライン"になっています。

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上の写真、左側の壁が聖マイケル(ミカエル)教会の入口がある壁。"Skellig"- "スケリグ"だった島の名前は、この教会が建てられてからアイルランド語で"Sceilig Mhichíl" - "スケリグ・ヴィヒール"と呼ばれるようになりました(英語で"Skellig Michael" - "スケリッグ・マイケル")。

スケリッグ・マイケル #6 アイルランド

修道院長と12人の僧侶が暮らしていたと言われており、おそらく彼らに倣って島に渡ってきた人もいたのではないかと思います。

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Skellig Michael Monastic Site, Kerry, Ireland

修道院の暮らしについてはあまり知られていませんが、812年と823年にヴァイキングに襲われた記録が残されています。僧院の破壊はもちろん、無抵抗な僧侶たちは奴隷としてさらわれたり、 修道院長が身代金目的で誘拐されたあげく、餓死させられるなどの悲惨な事件があったようです。しかしその度に再生し続け、およそ500年間も修道院として機能していました。今もヨーロッパに現存する最古のキリスト教遺跡として、世界中の人々にシグナルを送り続けているように思えます。

Img_2314_4            Monk's Graveyard, Skellig Michael, Ireland

一番奥にあった僧侶たちの墓地。前にある建物は礼拝堂、ドーム型の屋根の下に窓が開いているのが特徴です。住居用の石室には窓が一切ありませんでした。

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寝室として使われていた石室の裏手に、小さな礼拝堂がありました。さらに奥にはトイレもあります。かなり狭い崖っぷちの空間で、立入禁止になっていました。修道院側からは死角になっているので、ヴァイキングから身を隠せたのではないでしょうか。

スケリッグ・マイケル #5 アイルランド

アイルランドの西の果て絶海の孤島の頂上に、ケルト人の僧侶が建てた修道院。

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Skellig Michael's Monastic site, Kerry, Ireland

最初に島にやってきた僧侶は誰なのか記録に残っていませんが、432年に聖パトリックによってアイルランドにキリスト教がもたらされた後、6世紀に各地の修道院設立に貢献した聖フィニアン(聖フィナオン-St.Fionán)が、この島にも修道院を開いたのではないかと伝えられています。

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ビーハイブ(Beehive - 蜂の巣の形に似ている)と呼ばれるドーム型の石室が6つ、2つの礼拝堂に僧侶の墓地があります。1400年前にタイムスリップしたかのような空間。

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石室を後ろ側から見ると、天井部分が土の上からぽっこり出ています。部屋の壁部分は山の傾斜を利用して造られているので、暴風雨にも耐えることができたのかもしれません。

スケリッグ・マイケル #4 アイルランド

"キリストの鞍(Christ's Saddle)"から急な石段を登り終えると、また断崖すれすれの道を行かなくてはいけません。すれ違う人がいないことを祈りながら歩きます。

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足元の急な斜面には、春から夏にかけて巣作りにやってくるパフィン(ニシツノメドリ)の楽園が広がっていました。霧の中から、修道院というよりも要塞のような入口が現れます。

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2015年の12月公開のスターウォーズ/フォースの覚醒』のロケ地にもなっており、撮影中にルーク役のマーク・ハミルも落下しそうになったという断崖。過去には足を滑らせて亡くなられた観光客の方もいたそうです。

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さらに奥へ進むと、外壁で守れた修道院の入口がありました。

スケリッグ・マイケル #3 アイルランド

しばらく石段を登って行くと、"Christ's Saddle"と呼ばれる谷間に出ます。断崖すれすれの道から外れほっとしたものの、さらに急な石段が立ちはだかります。

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from Christ's Saddle, Skellig Michael, Ireland

谷間から修道院への最後の石段を見上げる。

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風が強くて立っているのがやっとの石段、島の北側にあるブルーコーヴが見えました。

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階段を登るとさらに細い道が続きます。道端のパフィン(ニシツノメドリ)に引き寄せられて、断崖で思わず足を取られそうになります。

スケリッグ・マイケル #2 アイルランド

アイルランド西部、アイベラ半島の港から船でおよそ45分、スケリッグ・マイケルに到着。写真中央、遠くに見える尖った島はスモール(リトル)・スケリッグ。

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初期キリスト教の修道院跡がある頂上へ向かうには、北側、東側、南側と3つのルートをがあります。当時は天候によって使い分けていたようです。観光では南側のルートだけ通ることが許可されているので、島の東部の船着場から南西部方面へ舗装された道を迂回していきます。

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南側のルートの登山口。山頂まで高さ218メートルなので、六本木の"森タワー"の展望台と同じ高さ。人とすれ違うのがやっとの石段を登ります。

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山頂は霧に覆われ"異界"の雰囲気が漂っていました。

スケリッグ・マイケル #1 アイルランド

アイルランド南西部の沖合にスケリッグ・マイケルとスモール(またはリトル)・スケリッグという2つの孤島があります。

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Small Skellig's, Kerry, Ireland

Skelligはアイルランド語で"Sceillic" = "steep rock" - "急峻な岩"という意味。

アイルランド西部のポートマギーから、12人乗りの小さなボートでスケリッグ・マイケルへ向かいました。荒れた海の上は、まるで安全ベルトを装着せずに”スプラッシュマウンテン”に乗っている感じ。修行僧にでもなったかのように必死で耐え、30分程すると船が海の真ん中で突然止まりました。天候不順で引き返すのか、はたまた何かトラブルでもあったのかと顔を上げると、いきなり巨大な岩山が目の前に飛び込んできました。

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巨大スクリーンに写された映像を見ているような錯覚に陥りました。

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岩肌を埋め尽くすシロカツオドリ。海に投げ出されてしまった自分が見ているまぼろしかと思うくらい景色が一変しました。

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